風の吹くまま

amicizia.exblog.jp

あれもこれも挑戦してみたい今日この頃。

興奮とエクスタシーが届かない。

@2階席。
と、思うのは私だけでしょうか?

生まれて初めて、ファルフ・ルジマトフを観ました。

2階席といえど、中央1列目。
なかなかいいポジションです。
このチケットが取れたことで、妙にハイで(加えて、今日は憧れの美女に1時間も話し相手をして頂くという感動体験をしていたので、さらにテンション上がってた)、わくわくしながら着席。

舞台全体が余裕で見渡せる位置。
おおお、まるでビデオで観るように無理なく見られるわ☆
と思った…のですが。

そういえば、私、バレエのビデオって眠くなるんだよね。。。←おいおい。

接近戦とは異なり、距離が開いている分、客観的に、分析的に?、ハッキリ言えば無駄に斜に構えて観てしまう。
ダンサーの熱気にも感応しにくく、したがって客席も集中しにくく、興奮しにくい。。。気がする。
あくまでも個人的見解。

まぁ、私には2階席は合っていなかったようです。
たとえ観にくくても、踊る人の汗が見えるほど舞台に接近している方が、素直に楽しめる気がする。

そんなかんじで、珍しく斜め35度(?)な感想。



【1幕】
・ドン・キ(グラン・パ)
音響が悪かったです。
うねってる…と思ったのは私だけでしょうか。
それが煩くて集中できず、途中からは耳をゆるっと塞いで鑑賞。
せっかくエレーナ・セフセーワが華麗に舞っているのに!
彼女の足が軽々と大きな弧を空中に描き、そして、ピッと静止。
かっこいい!!
ミハイル氏も良かったです。

・シェヘラザード(アダージョ)
実は。登場シーンで、ユリアさん(女性)とルジマトフ(男性)を間違えて見てました。
(ごめんなさい。。。)
流石に男と女を見間違えるなんて!と凹みましたが、後から仕方なかったかも?とチラリと思ってみたり。
ルジマトフ、女性っぽくないですか?体つきとか、腰とか、腕の感じとか。
あれ、もしかして少数説?

ルジマトフの第一印象はですね、ぶっちゃけ、えろい。
言葉を選べば、官能的。
でも、あの手の色っぽさや、しなった背中から首に続くライン、地面を愛撫するように歩く足なんか見ると、直接的に表現するほか無いと思うんだ。

・マラキ
ごめんなさい、このあたりで急に集中力が切れて、イマイチ覚えていない。
イーゴリ・コルプのふとしたときにお茶目な感じがステキだなぁ、と思ったことしか記憶に無く…。

・白鳥の湖(黒鳥のグラン・パ)
というか、ね。演目からしてズルイよね。
知らない人はいないくらい有名かつ音楽もタテノリのゴキゲンな踊りだもの、しかも黒鳥は艶やかで華やかで誘惑する女だもの、美しいし心奪われるに決まってるじゃないか、ばかーーー!←黒鳥に今まで何度もハートを盗まれた人の叫び。
やっぱり黒鳥好きだ。(ヴィクトリアさん、良かったです。王子のアルチョムさんは、基本に忠実、という印象を受けました。)
というか、あの演目がズルイ←まだ言ってる

・牧神の午後
牧神の午後の音楽が、私は苦手なのです。
キライじゃないのです。問題は、確実に眠くなるのです…!!
ショックなことに、今日も眠くなりました。
睡魔と闘いながら、ルジマトフを凝視。
結果・音楽のジンクスに勝てませんでした。

【2幕】
幕間にキャスト表を貰いに行ったついでに、一応、音響への苦情申し立て。
そして、仮眠。

・道
この時点では、まだ寝ぼけてた(え?)。

・海賊(パ・ド・ドゥ)
ステキだったぁ☆
イリーナ・ペレンもキラキラしていてステキだったけど、私はイーゴリ・コルプが好きだった。
海賊って、男性ダンサーが輝く演目だねぇ。
あの、空気を制圧しながら、舞台に歩いて登場してくるところ、少し粘着質な感じで動く手がセクシー。

・阿修羅
本日、期待してた演目NO.1! ダンスマガジンで見てから、気になってたんだ!

感想・うーん。。。美しかった、、、けど。
作品としては好きでした。
舞踊は身体芸術であり、それは造形芸術でもあるのだな、と思ってみたり。
ポーズ、動きのひとつひとつが綺麗で、きゅっとカタチになっていて。

ただ。酷い言い方をすれば、アクセントのつけ方が上手いだけなんじゃないか、とか一瞬ちらりと思ってしまったり。←うわー、ナニサマですか。
もちろんそれは素晴らしいことだし、自分が一生かかっても出来ないくせに偉そうなこと言う筋合いがないのは分かっているのですが。

何が言いたいかというと、私はもっと自分の精神にズドン、とくるものを期待していたのです。
娘を奪われたこと、阿修羅道に落とされたこと。
そこにどれほどの怒りや悲しみや絶望があり、それをどのように表現し、エネルギーを解放するのか…とか感じられたらなぁ、と思っていたので。
未熟者の私にはそこまで分かりませんでした。

【3幕】
・メディア
面白かった! 男の人(リカルドさん?)超かっこいい!
2階席から見ているので頭頂部が薄いのも見えましたが、そんなことが1ミクロンも気にならず、むしろオジサマ素敵☆ときゃあきゃあ騒ぎたい気分。
フラメンコ踊れる男の人って本当にかっこいい!

・ボレロ
毒、吐きます。

冒頭、面白かった。
カーテンは邪魔くさかった。でも、まぁ、それも演出か。
で、中盤も良かった。

ルジマトフが再登場して、ちょっと、息を飲んだ。

ああ、この人が大きく見える。

熱を上げていく音楽のせい?
でも、いま、彼が支配している空間が、明らかに広い。
あの瞬間、彼が手を上げた瞬間に岩石が木っ端微塵になっても、たぶん驚かなかったと思う。
そういうことが普通にできそうな空気だった。

で、胸を高鳴らせながら舞台を見守り、音楽は最高潮へ。

…なんか、群舞の部分になると、急にルジマトフの活き活き感が褪せてしまうように感じるのですが。
しかも、女性との絡みの振り付けがなぁ。
表現が陳腐すぎやしないかと。←門外漢が言いたい放題だな。
一番盛り上がるべきところで一番冷めてしまいました。
面白くないぞぅ。

というわけで、作品全体としては、そこまで好きになれませんでした。
でも、ファルフのオーラを最後の最後で感じることが出来てよかったです。

あと、思ったのが。
キリリとして踊るルジマトフって、カッコイイ女の人のような、怜悧な美しさがあるなぁ、と。
月の女神のような。
男の人を女神と呼ぶのもおかしいけれど。
[PR]
by ami-cizia | 2007-06-29 23:45 | まひ(舞)

あれもこれも挑戦してみたい今日この頃。


by ami-cizia