2006年 01月 25日
いんようのことわり
法律の本を持ち歩きたくなくて(おいおい)、久々に藤村の詩集をもってお出かけ。
中学時分、課題で「初恋」を暗唱してから、この人の言葉とリズムが何とも素敵で床しい気がして、たまに読みたくなるのです。
以下は、「二つの声」を引用。
なお、本当は「朝」の後に、「暮」が来る形で構成されているのだけれど、私の今日の気分的に逆にしてみました。
すいません、タイトルがおやじギャグで…!
中学時分、課題で「初恋」を暗唱してから、この人の言葉とリズムが何とも素敵で床しい気がして、たまに読みたくなるのです。
以下は、「二つの声」を引用。
なお、本当は「朝」の後に、「暮」が来る形で構成されているのだけれど、私の今日の気分的に逆にしてみました。
暮
たれか聞くらん暮の声
霞の翼雲の帯
煙の衣露の袖
つかれてなやむあらそひを
闇のかなたに投げ入れて
夜の使の蝙蝠の
飛ぶ間も声のをやみなく
こゝに影あり迷あり
こゝに夢あり眠あり
こゝに闇あり休息あり
こゝに永きあり遠きあり
こゝに死ありとうたひつゝ
草木にいこひ野にあゆみ
かなたに落つる日とゝもに
色なき闇に暮ぞ隠るゝ
朝
たれか聞くらん朝の声
眠と夢を破りいで
彩なす雲にうちのりて
よろづの鳥に歌はれつ
天のかなたにあらはれて
東の空に光あり
そこに時あり始あり
そこに道あり力あり
そこに色あり詞あり
そこに声あり命あり
そこに名ありとうたひつゝ
みそらにあがり地にかけり
のこんの星ともろともに
光のうちに朝ぞ隠るゝ
すいません、タイトルがおやじギャグで…!
by ami-cizia
| 2006-01-25 22:04
| ことのは(言の葉)